【コスパ最強】高級キーボードは本当に必要?1000円台のバッファローで在宅ワークを乗り切る本音レビュー

在宅ワーク環境を整える際、キーボード選びは底なし沼だ。
ネットで検索すれば、「HHKB」や「Realforce」といった3万円を超える高級キーボードが絶賛されている。さらに「赤軸」「茶軸」といったメカニカルキーボードの打鍵音を聞いていると、どうしても欲しくなってくる。

正直に言おう。私もメカニカルキーボードが欲しかった。
しかし、椅子やデスク、モニターへの投資で予算は限界を迎えていた。「たかが文字を打つだけの道具に数万円も出せない」というのが当時の私の懐事情であり、本音だった。

そこで私が選んだのは、Amazonなどのランキングでも常連の激安モデル、バッファロー(BUFFALO)の有線スタンダードキーボード「BSKBU105BK」だ。価格は1,000円台。
「妥協」で選んだこのキーボードだが、実際に毎日仕事で使ってみると、「仕事道具は結局これが最適解なのでは?」と思えるほどの安定感があった。今回は、高級機への憧れを捨てて選んだ格安キーボードの実力をレビューする。

なぜメカニカルではなく「バッファロー」を選んだのか?

予算の優先順位

デスク環境構築において、予算は有限だ。
私は以前の記事で紹介した通り、「体への負担を減らす椅子」と「作業領域を確保するモニター」に資金を集中させた。その結果、キーボードに回せる予算は残っていなかった。

メカニカルキーボードのエントリーモデルでも5,000円〜1万円はする。一方で、バッファローのこのモデルは1,000円でお釣りが来ることもある価格帯だ。
「まずは安いもので環境を整えて、不満が出たら買い替えればいい」。そう割り切って購入した。

「有線」であることの安心感

このキーボードは、今どき珍しい「有線(USB接続)」タイプだ。
Bluetoothなどの無線キーボードも検討したが、以下の理由からあえて有線を選んだ。

  • 電池交換や充電の手間がない

  • 接続切れや遅延のストレスがゼロ

  • PCに挿すだけですぐ使える

特にWeb会議中や急ぎのチャット対応中に「電池切れ」や「Bluetooth接続不良」が起きるリスクだけは避けたかった。有線ケーブルはデスク上で多少邪魔にはなるが、仕事道具としての信頼性は無線の比ではない。

【レビュー】BSKBU105BKの使用感

打鍵感:意外としっかりした「打ってる感」

このキーボードは、安価なメンブレン方式だ。メカニカルのような「カチャカチャ」という軽快な音はしないし、スコスコとした独特の感触がある。
だが、決して悪くない。

キーストローク(押し込む深さ)が約3mmと深めに設計されているため、「しっかりキーを押した」という確かな感触がある。ノートPCのペラペラした薄いキーボードが苦手な私にとっては、この深さが心地よい。
打鍵音も「ポコポコ」といった低い音で、耳障りな高音がないため、Web会議中にタイピングしてもマイクに音が入りにくいというメリットもあった。

テンキーの重要性

私は仕事柄、数字を入力する機会が多い。そのため、テンキー(右側の数字キーエリア)は必須条件だった。
おしゃれなコンパクトキーボード(テンキーレス)も憧れたが、Excelで数値を入力する際、テンキーがあるのとないのとでは作業スピードが3倍は違う。

BSKBU105BKはフルサイズキーボードなので、テンキーもしっかり配置されている。「Enterキー」も大きく、小指でバシッと決定キーを押す時の安心感は、日本の事務作業に最適化されていると感じる。

耐久性とメンテナンス

高級キーボードは「一生モノ」と言われるが、逆に言えば「汚れても簡単に買い替えられない」というプレッシャーがある。
その点、1,000円台のバッファローなら、コーヒーをこぼそうが、手垢で汚れようが、精神的なダメージは少ない。「汚れたら新しいのを買えばいい」という気楽さは、道具として使い倒す上で大きな強みだ。

実際、かなりハードに毎日タイピングしているが、文字が消えたりキーが反応しなくなったりする気配はない。バッファロー製品らしい、地味だが頑丈な作りには好感が持てる。

高級キーボードへの未練はあるか?

正直なところ、家電量販店で高級キーボードを触ると「いいなぁ」と思うことはある。あの吸い付くようなタッチや、洗練されたデザインは魅力的だ。

しかし、今の私の仕事(記事執筆やメール、資料作成)において、このバッファローのキーボードが原因で仕事が遅れているか? と問われれば、答えはNOだ
弘法筆を選ばず、ではないが、どんなキーボードを使おうと、アウトプットの質を決めるのは自分自身だ。そう言い聞かせて、今日もこの「ポコポコ」という音とともに仕事をしている。

まとめ:安くても「仕事」はできる

バッファローのBSKBU105BKは、決して所有欲を満たしてくれるガジェットではない。見た目はただの黒いプラスチックの板だし、機能も最低限だ。

しかし、

  • 電池切れなし

  • テンキーあり

  • 深めのストローク

という「実務に必要な条件」はすべて満たしている。
もしあなたが「キーボードにお金をかけるべきか?」と迷っているなら、まずはこの1,000円台の定番モデルを使い倒してみてほしい。意外と「これで十分じゃん」という結論に至るかもしれない。

浮いた数万円の予算は、キーボードではなく、もっと直接的に健康に関わる「椅子」や、効率に関わる「モニター」に回すのが、賢い在宅ワーク環境の作り方だと私は思う。

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