【脱デジタル】高級ノートは不要!「A4コピー用紙」と「ジェットストリーム」が最強のタスク管理ツールだった話

デジタルツール全盛の今、タスク管理にはTrelloやNotionなどの便利なアプリが溢れている。私もPC上ではそういったツールを使っているが、日々の「思考整理」や「今日やるべきこと」の管理においては、結局アナログには敵わないと感じている。

私がたどり着いた結論は、高いシステム手帳でも、おしゃれなリングノートでもない。
「A4コピー用紙」と「ジェットストリームのボールペン(0.7mm)」

たったこれだけの装備が、なぜ在宅ワークにおいて最強なのか。私のデスクに常駐しているアナログツールの活用術を紹介する。

なぜデジタル時代にあえて「紙」なのか?

PCの前に座っているのだから、キーボードで打ったほうが早いのではないか? そう思うかもしれない。しかし、以下の2点において、私は紙とペンが優れていると感じている。

1. 起動時間ゼロ秒のレスポンス

アプリを開くには、アイコンをクリックし、読み込みを待つ必要がある。わずか数秒だが、この「間」が思考のノイズになる。
紙とペンなら、思いついた瞬間に手を伸ばして書き殴れる。電話がかかってきた時、急なアイデアが浮かんだ時、この「起動時間ゼロ秒」の速さは何物にも代えがたい。

2. 「1枚」という物理的な制限

画面上のタスクリストは無限に増やせるため、つい「あれもこれも」と詰め込みすぎてしまう。
しかしA4用紙には物理的な限界がある。1枚に書ききれる量しか、人間は1日に処理できない。「今日の分はこの1枚だけ」と決めることで、強制的に優先順位をつけることができるのだ。

私の愛用ツール:A4コピー用紙とジェットストリーム

ノートではなく「A4コピー用紙」を使う理由

私はノートを使っていない。束で売っている、ごく普通の「A4コピー用紙」を使っている。
以前は少し良いノートを使っていたこともあったが、以下の理由からコピー用紙に落ち着いた。

  • 広々と書ける: 手帳サイズでは狭すぎる。A4(210×297mm)という広大なスペースがあれば、図を書いたり矢印を引っ張ったり、思考を制限されずに広げられる。

  • 失敗を恐れなくていい: 1枚1円もしない紙なので、字が汚くなっても、書き損じても気にならない。「綺麗に書こう」というプレッシャーがないことが、思考をアウトプットする上で最も重要だ。

  • 捨てられる快感: 1日が終わったら、その紙をクシャクシャにしてゴミ箱へ捨てる。これが「今日の仕事は終わり!」という最高のリセットスイッチになる。

ペンは「ジェットストリーム 0.7mm」一択

紙に書き込むペンにはこだわっている。愛用しているのは三菱鉛筆の「ジェットストリーム(JETSTREAM)」だ。
色は
黒と赤の2本を用意している。

こだわりポイントは、芯の太さを「0.7mm」にしていること。
一般的な事務用ボールペンは0.5mmが多いが、思考を書き出す用途には0.5mmでは細すぎて「カリカリ」という抵抗感が気になる。
0.7mmのジェットストリームは、驚くほどインクの出が滑らかで、力を入れずに「ヌラヌラ」と書ける。このスピード感が、脳内の思考速度に追いついてくれるのだ。

汚い字でOK!私流「2色の色分けルール」

私の使い方は非常にシンプルだ。毎朝、仕事をする前に新しいA4用紙を1枚デスクに置く。
そして、2本のペンを以下のような明確なルールで使い分けている。

1. 黒ペンは「仕事のタスク」

黒のジェットストリームでは、本業に関するタスクのみを書き出す。

  • メール返信(Aさん)

  • 記事の構成案作成

  • 15:00〜 Web会議

仕事中は基本的に黒ペンを握り、発生したタスクを次々と追記していく。

2. 赤ペンは「プライベートのタスク」

そして赤のジェットストリームは、仕事以外の「生活タスク」を書くために使う。

  • 牛乳を買う

  • 洗濯物を取り込む

  • 〇〇の支払い

在宅ワークをしていると、どうしても公私の境界線が曖昧になる。「仕事中だから」と家のことを無視しすぎると生活が回らないし、逆に家事ばかり気になっても仕事にならない。

このように色分けすることで、「今の自分の頭の中が、仕事とプライベートのどちらで埋まっているか」が視覚的にパッと分かるようになる。
黒ばかりだと「働きすぎだな」、赤が多いと「今日は家の用事が多いな」と、1枚の紙の上でバランスを調整できるのがこの方法の最大のメリットだ。

3. 終わったら豪快に消す

タスクが完了したら、それぞれの色のペンで思いっきり横線を引いて消す
アプリのチェックボックスをクリックするのとは違い、物理的に「消す」という行為には強い達成感がある。1日の終わりに、黒と赤の線で埋め尽くされた紙を見て「今日もよく働いた(生活した)」と実感してゴミ箱に捨てるのが私のルーティンだ。

アナログツールのメリット・デメリット

メリット

  • コストが激安: 500枚入りのコピー用紙を買えば、1年以上もつ。

  • 公私の区別がつく: 色分けルールにより、仕事と家事のバランスを俯瞰できる。

  • 集中力が続く: スマホやPCの画面を見ないので、通知に邪魔されずに思考に集中できる。

デメリット

  • 検索できない: 過去のメモを探すのは大変(重要なことだけスマホで写真を撮って保存している)。

  • ゴミが出る: 毎日紙を捨てることになる(裏紙を使うことでエコに配慮している)。

まとめ:シンプルこそ最強

高機能なアプリや高級な文房具も素晴らしいが、私の在宅ワークを支えているのは、どこにでもある「A4コピー用紙」「黒と赤のボールペン」だ。

  • 仕事は黒、プライベートは赤で書き出す

  • 終わったら豪快に消す

  • 1日が終わったら捨てる

このシンプルなサイクルが、複雑になりがちな在宅ワーカーの頭の中を整理してくれている。
「仕事とプライベートの切り替えが苦手」という人は、ぜひこの2色ペン管理術を試してみてほしい。

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